光樹(こうき)法律会計事務所 医療事故・医療過誤の法律相談 全 国 対 応 電話相談可

お問合せ
平日10:30~17:00
03-3212-5747
(1)まず病気・治療方法・リスクを知る

名医かそうでないかを見極めるためには,まず自分の病気がどのようなもので,どのような治療方法があり,複数の治療方法があるときには,それぞれの治療方法のメリット・デメリット,治療することによるリスク・治療しないことによるリスク,予後などを徹底的に調べることが大事です。

医療法律相談では,医師から簡単な手術だと言われて受けたら医療事故に遭い死亡したり植物状態になったというケースが多いので,メリットよりむしろデメリット・リスクや失敗例を十分調べて,問題意識を持って医師の説明を受け,治療を受けるか検討し,受けると決めたら納得する医師から納得する治療を受けることをお勧めします。

(2)治療実績のある病院・医師を調べる

病気の基礎知識を身に付けたら今度は,病院や医師の治療実績を調べます。病院のホームページに年間治療件数を発表している医療施設もありますし,インターネットや書籍・雑誌等で様々な角度からランキングが発表されている場合が多いです。自宅や職場からの通い易さ等も考えながら候補施設を絞り込みますが,良い評判だけではなくインターネットで「○○病院,裁判」などのキーワードを入れて検索し,悪い評判も調べることが大切です。医療裁判を多く抱える病院は,病院の管理体制や診療体制に問題があるのみならず,医療ミスが起きても患者遺族からの示談交渉に応じず補償しない病院である可能性があります。

(3)いきなり名医に会えるはずなし!

初めてかかった病院で偶々名医に出会い神業の手術を受けられる確率はどれほどあるでしょうか。また,医師なら誰でも一緒でしょうか?器用でセンスの大変良い医師もいれば,中には臨床が向いていない医師もいるでしょう。治療内容にもよりますが,医師により結果に差がでることもあるでしょう。勿論,名医でも医療事故を起こすことはありますので名医だから良いというものではありませんが,セカンドオピニオン,サードオピニオンを受け,自分で病院を見て医師と話して納得のゆく病院・医師を選べば,たとえ結果が良くなくてもあきらめがつくのではないでしょうか。医療法律相談では,最初にかかった病院で医療事故に遭い,別の病院にしておけば良かったとか,セカンドオピニオンを受ければ良かったなどと後悔する声が多く聞かれますが事故にあってから後悔しても遅いです。くれぐれも病院選びは慎重になさってください。

医師を選ぶときは,患者に分かりやすく丁寧に説明してくれるか,患者の話を聞いてくれるか,リスクについても詳しく説明をしてくれるか等がポイントになります。

(4)設備,環境,看護師の態度は大丈夫?

医療施設の設備が整っていることは治療を受ける上で大事ですから最新の機器が揃っているか,希望する治療を受けられる医療機器があるかなども事前に調べておくべき点です。どのような医療機器があるかホームページで公表している医療施設が多いので比較的調べやすいです。設備とともに大事なのが,病院の雰囲気や看護師の態度です。

施設が古くても患者に優しい雰囲気の良い病院がある一方,建物は立派だけど患者を大切にしていないのではと首をかしげる病院もあります。医療相談を受けると,医師・看護師のコミュニケーション不足が原因でトラブルになっているケースが多いですが,中でも看護師への不満を述べる患者遺族が少なくありません。ナースコールをしても来てくれない,仕方なく家族がナースステーションまで看護師を呼びに行ったら担当ではないと言って断られたとか,患者が危篤状態で心配している家族の前で看護師が笑い声を上げておしゃべりをしていたとか,患者や家族に対し失礼な言動をとったとか数え上げれば枚挙にいとまがありません。逆に,患者を大切にする仕事熱心な看護師が揃っている病院の場合,医療事故が起きても遺族から「本当に良くして貰った」と感謝され紛争になりにくい傾向にあります。

(5)良い病院,最悪の病院

医療ミスが起きて患者が亡くなったとき,多くの遺族が真っ先に望むのは真相解明であり,次に医師や病院の真摯な謝罪と事故の再発防止の為の具体的対策であり,最後が適正な補償です。遺族は,なぜ患者が亡くなったのか,どのようにして亡くなったのか知らされなければ納得できず患者の死を受け入れられないのだと仰います。また,真摯な謝罪があれば病院側を許すことができますが,謝罪がなく反省の色が全く見られないようでは遺族の怒りが収まりません。起こしてしまった事故を反省して検証し事故の再発防止に繋げることが大切であって,医療ミスを認めず反省しない病院では事故の再発防止に繋がらず患者の死が無駄になってしまいます。医療法律相談で遺族からお話を伺うと,患者を犬死にしないため病院を訴えたい,あるいは医師を刑事告訴したいのだと仰います。

医療ミスを起こしても,医師が遺族に事故原因を丁寧に説明して真摯に謝罪し,病院が適正な補償をすれば紛争は早期円満に解決します。最悪の病院の場合は,明らかな医療ミスにより患者を死亡させてもミスを認めず事故原因を説明せず,遺族に謝罪も補償もしません。遺族は事故後,心ない病院の対応により2次被害を受けることになります。最悪の病院は,事故を隠蔽し闇の中に葬り去るので事故を繰り返し,患者の死が生かされることはありません。

(6)医療ミスの新聞記事から読み解く「最悪の病院」の見分け方

最悪の病院は,医療事故の新聞記事を読み解くとすぐ分かります。新聞に時々医療事故の記事が載っています。事故発生日,患者の年齢,事故の内容をまず読みます。もし誰が見ても明らかなミスなのに新聞記事に遺族が「損害賠償請求訴訟(裁判)を起こす方針」「業務上過失致死容疑での刑事告訴も検討」と書かれていれば,病院がミスを認めず補償しないばかりか,病院の遺族に対する対応がかなり悪いことが推測されます。病院がミスを認めて示談の話し合いが進んでいれば遺族が裁判を起こす必要はありませんし,賠償額の折り合いがつかないだけではこのような新聞記事になりません。また,遺族は,医療ミスがあっても損害賠償請求するだけで,医師の刑事責任を追及することは通常ありません。過失を憎んで人を憎まず,という遺族が殆どですから,「刑事告訴を検討」と記事に書かれていたら,病院の遺族に対する態度が非常に酷かったことが読み取れます。人間ですから事故は起きますが,大切なのは事故が起きた後どうするかです。事故を起こしても遺族に補償せず遺族から恨まれるような態度をとる病院は,病院の体制自体に問題がある場合が多いです。こうした病院は裁判に負けないカルテ作りや事故後の口裏合わせなど事故を隠蔽する誤った方向の安全管理体制を引いているので,事故の再発防止に繋がらず職員も事故慣れして医療事故が繰り返されます。事故が起こるべくして起こる病院の典型といえましょう。医療法律相談でも頻繁に相談を受ける医療事故のリピーター病院がありますので要注意です。

医療事故・医療過誤(医療ミス)について法律相談をご希望の場合には,『医療事故調査カード』をダウンロードし,必要事項をご記入の上,当事務所宛にご郵送ください 担当弁護士が内容を拝見した後,ご相談日をご連絡いたします 電話相談も可能です

 歯科・精神科・美容のご相談は受け付けておりません

光樹(こうき)法律会計事務所 

〒100-0005 東京都千代田区丸の内2丁目5番2号 三菱ビル9階 969区

※丸ビルの隣、KITTEの向かい

TEL:03-3212-5747(受付:平日10:30~17:00)

F A X  :03-3212-5740

医療事故・医療過誤(医療ミス)についての法律相談をご希望の場合には、下記『医療事故調査カード』をダウンロードし、必要事項をご記入の上、当法律事務所宛にご郵送ください。なお、歯科・精神科・美容相談は受け付けておりません

※担当弁護士が内容を拝見した後、ご相談日をご連絡いたします。