医療コラム『心臓は癌にならない?』

■癌とは呼びませんが心臓も悪性腫瘍になります

ある日,知人から「心臓は,癌にならないんだって?」,と尋ねられました。

 

確かに,心臓癌というのは聞いたことがありませんね。心臓もガンになるけれど癌とは呼ばないというのが答えです。

 

悪性腫瘍には,癌と肉腫があります。上皮性悪性腫瘍を癌,非上皮性悪性腫瘍を肉腫と呼びますが,一般の人には癌の方が分かりやすいので悪性腫瘍の意味でガンという言葉を使うことがあります。紛らわしいですね。

 

上皮というのは,簡単に言うと体の表面を覆っている細胞層のことで,皮膚の他,体の表面からつながっている口腔,食道,胃,肝臓,膵臓,腸なども上皮細胞で覆われていますので,そこに悪性腫瘍ができると胃癌とか大腸癌とか呼ばれます。

 

心臓は,体の表面と連続していない非上皮性細胞で構成されているので,心臓に出来た悪性腫瘍は,癌と呼ばないのです。心臓も,他の臓器と同じように腫瘍が発生しますが,どちらかというと稀な疾患です。

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