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消化器外科における過去の医療過誤・医療事故の裁判事例。事案の概要・請求金額・結論・争点・認容額の内訳など。
胃癌手術後の注射によってC型肝炎ウイルスに感染したと主張して慰謝料請求したところ,注射によってC型肝炎ウイルスに感染したとは認められないとの理由で請求が棄却されたケース
東京地方裁判所 平成15年(ワ)第5496号 損害賠償請求事件
平成16年2月5日判決
【入院管理】
<事案の概要>
患者(昭和9年生,男性)は,平成3年5月7日,被告病院(大学病院)に入院し,同月16日,胃癌の手術(本件手術)を受け,同年6月12日に退院した。
患者が,C型肝炎ウイルス(HCV)抗体検査(第2世代による。基準値は1.00)を受けたところ,平成6年3月14日は1.09,同年4月11日は1.24,平成14年12月3日は0.97,平成15年3月10日は0.86,同年6月24日は0.73で,平成6年3月14日及び同年4月11日は基準値を超えていた。
HCV-RNA検査では,平成14年12月10日のHCV-RNA定性PCR検査及び平成15年3月10日のHCV-RNAモニタ一定量検査で,いずれも陰性であった。
患者は,被告病院を開設する法人に対し,被告病院で受けた本件手術直後の注射によって,C型肝炎ウイルスに感染したとして,損害賠償請求訴訟を提起した。
請求金額 | 4675万円 | ||||
結 論 | 請求棄却 | ||||
争 点 | 被告病院で受けた本件手術直後の注射によって患者がC型肝炎ウイルス(HCV)に感染したか否か。 |
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