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■患者vs病院ではない、3者対立構造
医療過誤というと患者vs病院・医師の対立構造だと思われがちですが、実はそれだけではありません。病院側の代理人弁護士が、保険会社の代理人であることがありますが、この場合、病院や医師の利益は必ずしも守られるとは限りません。例えば、相手方病院は、医師個人を当事者にすることを望んでいなかったのに、こともあろうに病院側の代理人弁護士が患者側の代理人弁護士に医師個人も当事者に加えるように求めてきたことがありました。又、病院側としては本当は争わずに示談したいのに保険会社が許さないため訴訟になるケースもあります。医療過誤事件は、患者、病院・医師、保険会社の3者対立構造になる場合があるため複雑で紛争になりやすいといえましょう。

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